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2015年10月24日

女性ファンも増加 プラモデル&ジオラマの世界

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芸術に昇華、兵庫県展入賞 西宮の小原さん

 プラモデルやジオラマの人気が徐々に広がっている。兵庫県展ではジオラマ作品が2年連続で入賞するなど、芸術性も高く評価される。男性のイメージの強い分野だが、模型好きの女子「モケ女(じょ)」も増加中で、市場はにわかに活気づいている。

兵庫県展で神戸新聞社賞を受けた小原さんの作品「プラットホーム今昔」。1990年(下)から2015年(上)へ。家族構成にも変化が見られる

 「ジオラマを芸術作品にまで昇華させたい」。

 西宮市の小原雅司さん(55)は、本年度の県展で「プラットホーム今昔」を出品。駅のホームで織りなされる9人の群像劇を二つの時代に分けてジオラマで表現した。審査員から「現在と25年前の光景とを対比させるアイデアが良い」と評され、彫刻・立体分野で神戸新聞社賞を受けた。

 6年ほど前から本格的に制作を始めたという小原さん。昨年度の県展でも県芸術文化協会賞も受賞したほか、全国各地の公募展でも数多く入賞し、「情景作家」として業界では知る人ぞ知る存在だ。

ルーペを通し、細かい作業で人形を作る小原雅司さん=西宮市内

 作品の特徴はストーリー性にある。季節の設定から時間と場所、時代背景に合わせた服装や雑誌、砂の色合いに至るまでイメージを膨らませ、細部まで徹底的にこだわった作り込みをする。

 「不自然さを感じさせると、物語の邪魔になる。できるだけ身近な日常の生活をテーマにして、『立体絵本』として誰もが親しめる作品をつくりたい」

細部まで作り込まれた小原さんの作品「峠の彼」。
昨年度の兵庫県展で県芸術文化協会賞作品を受賞



模型市場900億円超、「モケ女」増加

 極小の世界で見る者を引き込むジオラマ。その担い手は、少年時代にプラモデルに触れた50~60代の男性が中心だ。

 固定ファンが多く、景気に左右されにくいといわれる市場だが、大手模型メーカー「タミヤ」によると、5年ほど前から“異変”が起き始めている。女性の愛好家「モケ女」の増加だ。

 日本玩具協会によると、2014年度のプラモデルの売り上げは411億9300万円。10年度から約16%増加した。フィギュア(対10年度で7%増)や、鉄道模型(同3%増)の売り上げも微増と、市場は900億円を超え、緩やかに拡大傾向を見せている。

 2年前から神戸新聞文化センター(KCC)の模型教室で学び、小原さんに弟子入りした下家治代さん(43)=大阪市平野区=も「モケ女」の一人。7年前、夫の趣味に付き合ってプラモデルを購入したことを機に、魅力にとりつかれた。「立体的に色を塗るのはお化粧と同じ。リカちゃん人形ハウスのような自分だけの世界をつくる」と目を輝かす。

 イベントに一緒に行く「モケ女」は、ツイッターやフェイスブックで簡単に見つけられる。「男性はリアルさを追求するけれど、女性はかわいいものを自分でつくりたいという欲求がある。男女で作風はやっぱり違う」と力説する。

 ジオラマは小原さんのように一から自分でつくる作家もいるが、大半がメーカーが販売するキットを使う。食器や家具、料理に至るまでアイテムは豊富にそろっており、メーカーや関係者らは「新規ファンを取りこみ、ブームを盛り上げたい」と期待を込める。

プラモデル・鉄道模型・フィギュアの売り上げ



神戸新聞NEXT動画「極小の美 プラモデルやジオラマに脚光」

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