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2015年12月1日

第20回アニメーション神戸賞 受賞者・受賞作品決定

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 世界的にも評価の高い日本の商用アニメーションを対象に、神戸市が優れた作品やクリエーターらを表彰する「アニメーション神戸賞」。 今回で20回目を迎える同賞の受賞者、受賞作品が決まった。授賞式が12月6日、神戸市中央区小野浜町1、デザイン・クリエイティブセンター神戸(KITTO)で 開かれる。各賞の授与のほか、「北斗の拳」「名探偵コナン」などで知られる実行委員長の声優・神谷明氏と、アニメーション監督の大地丙太郎氏による トークショーや、ラジオ関西の公開録音も行われる。

 20回目となる今年の作品賞に選ばれた「攻殻機動隊 新劇場版」は、第1回の作品賞(劇場部門)「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の最新作。 この20年の間にアニメーションを取り巻く環境は大きく変わってきたが、審査委員長の松下俊也氏(「アニメージュ」統括編集長)は、 「それは『変化』というより『成熟』と呼ぶほうがしっくりくるような気がする」と言い、今作が作品賞に選ばれたことが「それを象徴している」と評した。

 また、「機動戦士ガンダム」(1979-1980)のキャラクターデザインや作画監督などで知られる安彦良和氏(漫画家、アニメーター、アニメ監督)に特別賞が贈られた。 安彦氏は数多くのアニメ作品に携わった後、1989年からは専業漫画家として活躍の場を漫画に移行したが、原作を作成した「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」 (漫画:2001-2011、アニメ:2015~)では、映像化作品のキャラクターデザイン、総監督として、25年ぶりにアニメ現場に復帰。 「『機動戦士ガンダム』などの作品で安彦氏がアニメーターとして創り出したものは、現在のアニメに深く血として流れている」 「アニメーション神戸の20回目という節目の年に、安彦氏がアニメの現場に帰ってこられたことに、改めて感謝の気持ち」 と高い評価を受け、今回の受賞となった。

◆授賞式は午後2時から4時45分まで。参加希望者は、メールに氏名(4名以内)、代表者の住所、電話番号、「アニメーション神戸入場希望」と明記し、 神戸市デザイン都市推進部「アニメーション神戸 授賞式」係へ。アドレスは、anime-kobe@office.city.kobe.lg.jp 12月2日必着。重複応募は無効。 申し込み確認後、受付番号を記載した受付完了メールが送付される。当日は同メールの提示で入場。

 ほかの受賞者、作品は次の通り。(敬称略)

 ■個人賞 水島精二(監督)

 ■作品賞 「SHIROBAKO」

 ■主題歌賞(ラジオ関西賞)

「ジョジョ その血の記憶~end of THE WORLD~」(歌:JO☆STARS~TOMMY,Coda,JIN~)※テレビアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」オープニング主題歌

◇   ◇

アニメファンとの対話で新たな価値創出

【個人賞】水島精二(監督)  審査委員「アニメディア」編集長/馬渕悠氏

受賞理由は「イノベーション(革新)」。フルCGアニメーションの『楽園追放-Expelled From Paradise-』(2014)は、「メカアクションはもちろん、主人公・アンジェラが持つ実直な可憐さは、逆にフルCGでなければ描けないほど精緻な“革新技術”」であり、『うーさーのその日暮らし 夢幻編』12話(2015)については、謎の動物“うーさー”の魅力を「紙を使わない完全デジタル作画で顕在化させた」と、水島氏が既成概念に捉われず常に新たな感性でアニメーション制作に挑み続けている点を高く評価。同時に、水島氏が頻繁に作品関連イベントに足を運んでいることについて「アニメファンとの対話を経て、新しい価値を創出する努力をされていた」と、イノベーターの真摯な姿に賛辞を送った。

◇   ◇

時代の空気にリンクしたエンターテインメント

【作品賞】「SHIROBAKO」 審査委員 「ニュータイプ」編集長/水野 寛

今作はアニメ業界にスポットを当て、夢を追う5人女の子を描いた群像劇。一見、内輪受けになってしまいそうだが、「作品の世界観、キャラクターの設定などが今のアニメーション業界だけでなく、時代や視聴者の空気ともリンクしていて、働くということについても、普遍性のあるエンターテインメントに仕上がっていた」と、受け手によって広がりをみせるテーマ設定が支持を受けた。

◇   ◇

今の主題歌の理想形

【主題歌賞(ラジオ関西賞】「ジョジョ その血の記憶~end of THE WORLD~」

 ラジオ関西「青春ラジメニア」パーソナリティ/岩崎和夫

昨今の百花繚乱のアニメ主題歌の世界において、心に残る作品となるとハードルが高いが、ドラマに絡んだ仕掛けなどで多くのファンの心をつかみ「今の主題歌の理想形」と、評価された。また、「大河ドラマにふさわしい重厚さ」で「物語と共に進化してきた」と、今後の展開にも期待をかける。

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