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2012年1月19日

ウルトラセブン「神戸ロケ地探訪」(後編)

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灘区の市街地へ戻った私たちが次のロケ地へ北上する途中、慈さんから「ロケ地ではありませんが、ポインターが目撃された場所がある」と言われ、現場へ直行しました。

ポインターが目撃された現場へ急行=神戸市灘区灘北通、「高橋北」交差点

「なだばし」という名称だが、地元住民は「タカバシ」と呼んでいる。

JR灘駅の東側に、鉄道をまたいで造られた跨線橋、通称「タカバシ」があります。高橋北の交差点で、山手から浜手へ向かうポインターが当時の子どもたちに目撃された、といいます。

車内にはダンやアマギが乗りこんでおり、子どもたちから「灘に怪獣がでたんとちゃうか」と話題になったとか(笑)。ただ、「近くで見たら、ブリキやった…」「ブリキか…」という、若干残念な証言も残っています。

とはいえ、全国の子どもたちにとって憧れの的だったウルトラ警備隊のスーパーカーが自分の街を走ったという喜びは、計り知れなかったに違いありません。

タカバシを後にして、車を東へ走らせます。JR六甲道駅からは再び北進。阪急六甲駅から六甲山を目指しさらに北へ。到着したのが「六甲ハウス」跡地です。

ウェブの地図では「ザビエルハウス」と表示される

ここで、洋館の前に停まった黒塗りの高級車から、赤いコートにサングラスをきめたアンヌ隊員が登場するシーンが撮られました。

ウルトラセブンの身長はミクロ~40m 石垣に姿を隠すこともできます(笑)

ウルトラセブンを訪ねて(後編)」でもレポートした通り、現在は「ホテル 六甲ハウ…」と記された石碑が残るのみ。昭和13年にホテルとして誕生し、戦後は駐留米軍の療養所として使われた時期もあったといいます。北野町に建っていても違和感のないモダンで立派な建物だっただけに残念ですが、その分イマジネーションで補完するのも楽しいものです。

六甲ハウス跡地をあとにして、車は六甲山の方向へ、北上を続けます。周辺には大学、高校、中学校に小学校と、学校が多く、夕方の歩道は下校する学生たちでいっぱいでした。慈さんによると、道路(通称・旧道)の両側の歩道は、どの学校の生徒が使うか、ほぼ構成が決まっているそうです。東側の歩道には神戸大学、西側には神戸松蔭女子学院大学と六甲中学校・高等学校の学生。各学生を見分ける特徴まで教えてもらいました。慈さんのナダ愛にあらためて感嘆しました。

旧道を上るにつれて学生の姿は見えなくなります。鶴甲団地を越え、六甲ケーブル下駅を過ぎると、いよいよ山道という感じになってきました。道なりに進むと、山々のあいだに現れた端麗な姿。赤い曲線の上に走る青い直線。

そう、「新六甲大橋」です!

六甲山をバックに赤いパイプアーチが美しい新六甲大橋

紅葉に染まった山々を背景に、独特なフォルムの美しさは今なお映えています。ロケ当時は完成直後の大橋が、いっそう先鋭的に人びとの目に映っていたことでしょう。

作品では、ドロシー(扮するペダン星人)とウルトラ警備隊を乗せたポインターが、秘密諜報員マービン・ウェップに狙われ、六甲防衛センターへ急ぐシーンに使われました。新六甲大橋を疾走するポインター。作品では山肌があらわになっており、この40年の間に木々が成長したんだと感心しました。

作品では、新六甲大橋の北側にカメラが設置された


ウルトラセブンの灘区ロケ地探訪ツアーは、まだまだ続きます。
橋を渡り、劇中の「シークレットハイウェイ・ルート9」こと、六甲山トンネルに到着しました。

♪「ワン・ツー・スリー・フォー」「ワン・ツー・スリー・フォー」「ウルトラーセブン」…という音楽をバックにポインターが走っていた

ルート9は富士山麓にあるウルトラ警備隊と六甲山防衛センターとをつないでいるという壮大な設定でした。実際には神戸市灘区と同市北区を結んでいます。当時の最新技術で六甲山をぶち抜いたトンネルは、未来的な地下ルートのロケ地としてぴったりだったのでしょう。

私たちもポインターを走らせました…。 

表六甲ドライブウェイを進んでいくと、大きなS字カーブに行き着きます。

急なS字カーブを利用し、ポインターをさまざまな角度から撮影しています

防衛センターにキングジョーが現れ、ツチダ博士の要請に応じてポインターが上がっていった特徴的なS字カーブ。慈さんによれば、近辺ではここが一番ロケ地らしいとのことで、映像と比較すると確かに道や中州の形が一致していました。ガードレールのデザインも劇中とおなじ部分があり、ほぼ間違いないでしょう。  

急峻な山道を自転車で登る人も

S字カーブでは最近、自転車で登ってくる方々がみられます。なかなか大変そうでしたが、このカーブと傾斜は、ロードコースの魅力になっているんでしょうね。




摩耶埠頭に始まり表六甲ドライブウェイにいたるまで、まさに神戸・灘区の縦断となった今回のロケ地探訪ツアー。100tビットにブリキのポインターなど、貴重なエピソードを教えてもらうことができました。

加えて、ガイドを務めていただいた慈さんがツイッターで、ツアーを実況したところ、おもわぬ嬉しいハプニングが……。

なんと、アンヌ隊員・ひし美ゆり子さんから「凄い!楽しみです」とお返事をいただいてしまいました!!あ、あ、有難うございます! 感動していたら「聖地巡礼の活動こちらこそ感動です」とご返事も。スタッフ一同、俄然やる気が出ました。

次は、アンヌ隊員と一緒にロケ地探訪だ! と、中高年スタッフが妄想を抱いております。 
ひし美さん、よろしくお願いします。            
…………………………………………………………………………
最後となりましたが、摩耶埠頭と摩耶大橋で案内してくださった神戸市みなと総局・神戸港管理事務所の宇佐見さん。そして最初から最後まで長時間に渡り同伴していただいた「ナダタマ」の慈さん。本当にありがとうございました!

 

■協力

地域ポータルサイト「ナダタマ」主宰・慈憲一氏 http://www.nadatama.com

工業デザイナー、摩耶山リュックサックマーケット世話人、灘百選の会事務局長

 

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