お知らせ/一覧

トップページ  > 聖地巡礼/一覧

2012年2月10日

『サードガール』聖地巡礼・元町編

Share on Facebook

サードガール聖地巡礼マップ元町編


失われた聖地を追い求めて――。『サードガール』聖地巡礼の元町編は、名場面を呼び起こすロマン溢れる探訪となりました。

 

まずJR元町駅から海側(南進)に歩いて3分ほど、ここに作品ゆかりのお店があります。

「エビアン」の外観。喫茶に加え、コーヒー豆などの店頭販売も=神戸市中央区元町通1丁目

「Part.54 ミント・スペシャル」で、夜梨子と“男薬”のカズ坊が出会う【A】「エビアン」。昭和27年、関西で初めてサイホン式を導入したコーヒーショップです。作品でも台詞にお店の名前が登場するほか、外観や店内の様子もしっかり描かれています。ただ、お店のロゴが違うのが気になりましたが、店主さんに尋ねると、描かれていたロゴは14、15年ほど前まで使われていた、ということでした。夜梨子とたのこが座っていた窓際の席から、松井くんを乗せたカズ坊の車が止まる道を眺めながら、淹れたてのコーヒーで一服。ファンならではの楽しみ方ができそうです。

 

エビアンから南西に数分歩くと南京町に着きます。

長安門より望む南京町。毎年恒例の春節祭を知らせる垂れ幕=神戸市中央区元町通1丁目

南京町は「Part.26 水色の六月」と「Part.27 ピンキッシュ」に出てきます。ここでは、夜梨子と涼がデートをした場面のほか、涼と美也の共通の友人であるユミさんが最初で最後に登場するシーンとしても押さえておきましょう。 実際に描かれているのは街中というより、主に最南の【B】「海榮門」です。

両側のビルも当時のまま残っている海榮門

道路越しに門に向かって「涼さんのカバ(ぴーっだ)」とやってみたり・・・。

 

海側の散策はここで切り上げ、今度は山側にも回ってみましょう。スタート地点に戻り、JR元町駅から北西に約10分弱、神戸市営地下鉄の県庁前駅から西へ5分ほど歩いたところに立派な教会が立っています。

日本基督教団神戸教会の外観=神戸市中央区花隈町9丁目

近づくと、いっそう歴史的な味が増す正面玄関

【C】「日本基督教団神戸教会」は1874年(明治7年)にできた西日本最古のプロテスタント派教会だそうです。物語はさかのぼって「Part.11 ウェディング・リボン」、K大学の第三十四回卒業式をすっぽかした涼と美也が“適当にみつくろって”(美也)結婚式を挙げた教会です。作品でも入り口は閉まっており、階段の上で抱き合っていた二人ですが、実際にここに立つとかなり目立ちます。直後に友人たちに見つかるシーンでは丁寧に地図が示され、場所が「神戸教会」であることを明記されています。

 

さてここで大一番、ファンにとっては特に思い入れが強いであろう聖地に突撃しましょう。「Part.22 ラヴァーズ・オン・メインストリート」、夜梨子を引き連れて涼が泊まりにきたホテルです。作品から手がかりとなるのは、年季を感じさせる洋館風の入り口やフロントに室内、そしてホテルに入ってから夜梨子が異人館であると言っていることです。これらのヒントからすると、どうしても北野町周辺にモデルがあるのではないかと思いがちですが、どうも一致する場所が見当たりません。
インターネットでもがいていると、ひとつ気になる情報がありました。モデルは「神戸雅叙園ホテル」ではないかというものでした。住所もわかり、検証のため現場に向かいました。花隈駅から歩いて5分ほど、大きな病院のある区画の裏です。そして到着したのが、こちらです。

神戸雅叙園ホテルの所在地には=神戸市中央区下山手通8丁目

・・・【D】マンションがありました。
古く趣きのあるエントランスはなく、現代的なマンションがそびえ立っています。 住所は間違いないはずです。近くの洋裁材料店の店主さんに作品のホテルを見ていただくと、「これは、確かに雅叙園ホテルです」。「阪神・淡路大震災で壊れ、なくなったんです」。聞くと、この地域は震災によって3、4割の建物が崩れてしまったようで、震災前とは様子が変わってしまったそうです。ホテルのロビーは、まさにマンションと同じ方向にありました。
また近所で30年以上前からクリーニング店を開いているという女性は、ホテルに配達していた時期もあったそうです。「客室はわからないけれど、ロビーはいつも通っていたのでよく覚えています。(作品のフロントについて)確かにこのような様子でした」と話してくれました。ホテルの跡地が面している坂は、昔から学者がよく通る坂として親しまれていたようで、洋館を背景に闊歩するインテリ、という様子が風物詩になっていたのかもしれません。
二人で一泊の宿泊費が7万円だったかどうかも確認しておきたいところですが、ひとまずその存在を確かめることができただけでも、胸のつかえがとれるようでした。

 

ここまでの道中では、他の場面に登場する街並みなどを見つけることができます。

大丸神戸店前の交差点より=神戸市中央区三宮町3丁目

大丸百貨店のカットは、「Part.52 SPRING DISH」で、和歌山への出向を命じられた涼が驚くシーンの背景になっています。デパート正面は変わりましたが、奥に続くビル群はそのままです。

街は変わっても、標識は変わらない=神戸市中央区中山手通3丁目

「Part.16 シークレッツ・トラブル・ユー」で、夜梨子たちのサーティワンはしごの道中に挟まっているトアロードの標識は、NHK神戸放送局の前に立っています。装飾まで同じデザインのままです。

 

サードガール聖地巡礼の元町編、最後に訪れるのは、とある居酒屋さんです。

建物の外観、みごとに三角=神戸市中央区北長狭通8丁目、酒之灘屋

入り口のちょうちんまで描かれていた

【E】「酒之灘屋」は、阪神西元町駅から西に歩いて数分のところにあり、60年も続く老舗です。この店構え、見覚えありませんでしょうか。「Part.15 テレホン・ナイト」で涼と大学の友人たちが詰めかけ、ここで“コップ酒”を飲み交わしたようです。見比べてみると、文字看板から入り口のちょうちんまで特徴が再現されているのがわかります。店内にお邪魔し店主さんに一連のシーンをお見せすると「確かにウチの店やけど、(作品に載っていたことを)知らんかったなぁ」と驚きの様子。話のなかで先の雅叙園ホテルを話題に出すと「当時はホテルのお客さんだけでなく、オーナーさんもよく来てくれました」と思わぬつながりを教えていただきました。

 

 

元町周辺の聖地を一気に回ろうと思うなら、午後の少し遅い時間から始めるのがいいでしょう。まずエビアンで待ち合わせ、南京町を練り歩き、教会やホテルの跡地で登場人物への想いを馳せ、酒之灘屋でサードガール談義に花を咲かせる・・・・・・。きっと胸もお腹満たされるコースになることでしょう。

次は最終ルート、西神戸・明石編を巡礼します。

 

…………………………………………………………………………
◎エビアン
所在地・・・神戸市中央区元町通1-7-2
電話・・・078-331-3265
営業時間・・・8:30~18:30、日祝9:00~18:00
定休日・・・第1・3水曜、祝日の際は営業

◎酒之灘屋
所在地・・・神戸市中央区北長狭通8-1-1
電話・・・078-341-6395
営業時間・・・ 16:30~22:00
定休日・・・日曜日・祝日、臨時休業あり

関連記事: