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2014年1月8日

キングジョー追悼クルーズ(後編)黙祷、弔辞、献花、そして焼香

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神戸港で12月7日に行われた「キングジョー追悼ツアー」の続きを紹介します。キングジョーはどこで倒れたのか。手掛かりは「ライトンR30爆弾」の発射場所とその角度です。ライトンR30爆弾が放たれた発射点は、上記の2枚のパネルなどから摩耶埠頭の南西角と確認。発射角度などからキングジョーが被弾した場所を探したところ…
キングジョーが被弾した場所は、新港埠頭沖、現在のポートアイランド(1981年完成)の北側付近と推測できます。いまの神戸港の地図を見ると、少し狭苦しい場所で倒れたように思えますが、当時はポートアイランドはありませんから、広い海原だったと思います。キングジョーが爆発する場面で人工島の建物群が映らないのは…当然ですね。

 

 

沈没したと思われる地点に着くと全員で黙祷を行いました。
続いて参加者を代表し、灘区子ども会連合会の小林会長が弔辞を述べました。
『キングジョーに捧ぐ』と題された弔辞は次の通りです。

 

……  …… ……  …… ……  …… ……  …… …… …… …… …… …… ……
弔辞
キングジョーに奉ぐ
今、神戸の海のどこかで静かに眠る、キングジョー。
あなたは45年前、遥かぺダン星より地球攻撃の尖兵として飛来し、陸海空を縦横無尽に暴れまくった4基合体型宇宙ロボット。その姿は私たちの心の中に分離、合体共に強く残っている。吊っているように飛行する分離型。合体後のにぶく重量感溢れるゴールドボディ。電子頭脳を思わせる胸部。耳部分の可愛いレーダー。無表情に破壊光線を発射する頭面。独特な金属音。戦う様はロボットらしからぬ敏捷さがあり、布のような柔軟な宇宙金属で出来ていた。ユーモラスな動きも忘れられない。今でもウルトラ怪獣屈指の人気があり、KJブラックなど新型も生まれている。

 

当時小学5年生だった私はあなたが神戸で暴れていたのを知らなかった。ある月曜日教室で級友が「昨日港でポインター見たで。上はブリキや」と 嬉しそうに話しているのを聞いて「なんで?」と疑問に思っていた。後日、神戸ロケがあり東京から自走でやってきたと知った。見たかったなあ。

 

前編では地球防衛軍首脳を乗せた潜水艦アーサー号を破壊。六甲山にある防衛センターではウルトラセブンに勝つ。頭突きで静止するラストにかすかな恐怖を覚えたのは私だけか。
しかし、神戸港での決戦では「ライトンR30爆弾」を被弾し不可解な動きをしながら壮絶な最期を遂げる。海の藻屑となる瞬間、あなたは何を思ったか。負けた悔しさ?戦い終わった安堵?それとも神戸に永住できる喜びだったか。

 

キングジョー。本日12月7日、くしくもセブンという日にあなたの弔辞を読ませていただくことに、この上ない喜びを感じる。どうか神戸の海で安らかに眠ってください。そして神戸の復興、発展を暖かく見守ってください。私たち神戸市民、灘区民は心の英雄としてあなたを永久に忘れないでしょう。願わくば「キングジョーの逆襲」として復活する勇姿が見られる日が来ることを。  合掌

 

…… …… …… …… …… …… …… ……

 

小林さん自身の思い出を織り交ぜた弔辞は、船内にくすっとした笑いと、子どもの頃の懐かしい感覚を連れてきたように思います。参加者の男性は「セブンと闘うキングジョーが脳裏に浮かんできました」と話します。弔辞を聞きながら、当時の映像が鮮やかに蘇ったそうです。

 

 

船室の前方には献花台(焼香台)が設けられ、キングジョーの“遺影”がかけられていました。弔辞に続いて献花が行われました。

 

 

献花の後は焼香です。といっても、船内で火は使えない、ということでしたので、お線香や抹香の代わりに“ネジ”が使われました。右手の親指・人差し指・中指の三本でネジを一つ、二つ、つまんでは、額の高さまでかかげ、香炉(本物)の上にパラパラ…ではなく、“ドタッ”と鈍い音をしながら落ちていきました。

 

 

 

焼香が続きます…。
追悼の模様は参加者を通じてアンヌ隊員にも伝わっていました。
クルーズの最中、
「キングジョーもさぞかし海底でお悦びでしょう」
「アンヌの分もヨロシク」
などとツイートでコメントを寄せてくれました…(感激)。

 

法衣に身を包んで解説。写真では光が反射して見えにくいのですが、右上のパネルにはキングジョーが爆発するシーンが映っています。

 

 

 

さて追悼式は終わりましたが、帰路も、海から見る街並み・ロケ地めぐりを楽しみました。ライトンR30爆弾が撮影場所を特定する際、決め手となったのが、かまぼこ型の建物(上屋)の名称です。建物の中央部にアルファベットの「A」「E」が見えますね。ウルトラセブンの映像にも「E上屋」などが映っていたことから、場所を特定することができました。

 

【おまけ1】神戸製鋼の発電所の煙突です。高さ150メートルですから、キングジョー(55メートル)は、この約3分の一の高さになるんですね。今の建物から比べると意外に小さいのかもしれません。

 

 

マドロス姿のソガ隊員が「異常ありません」と報告したシーンは、奥の赤い階段(白い手すり)の周辺で撮られたそうです。※手前の港湾幹線道路(ハーバーハイウェイ)は当時ありませんでした。

 

同じ場所を西側から見たところです。左側が摩耶大橋です。※右側は当時なかった港湾幹線道路

 

 

【おまけ2】摩耶埠頭の北側は艀(はしけ)溜りになっています。ウルトラセブンのロケがあった昭和40年代の神戸港には2千隻を超す艀が活躍していたそうですが、その後、貨物のコンテナ化が進み減少の一途をたどったとか。今のメリケンパークがあった場所も、埋め立てられる前は艀がひしめきあっていたそうです。

 

 

兵庫建立美術館です。楽しかったクルーズも終わりに近づきました。

 

 

乗船するまで、キングジョーの追悼式って何をするのかイメージできませんでしたが、想像していた以上に“本気” “真面目”でした。今回の参加者は40代、50代が多いようでしたが…大人が真剣に遊んだら面白いことができるんですね。それから、海からじゃないと見られない街並みが観察できたのも良かったです。何の建物か分からないものも多かったのですが、解説してくれる方がいらっしゃると面白さが倍増します。また機会があれば参加したいです。灘大学、灘区の関係者のみなさま有り難うございました。

■関連記事:キングジョー追悼クルーズ(前編)アンヌ隊員から激励も
http://www.imamoe.jp/?p=5966

 

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