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2015年4月15日

ウルトラセブン ひし美ゆり子さんと幻のアンヌ隊員 48年ぶり共演

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灘大学トークショーに古谷敏さんと登場

「3年前に来た人の顔も覚えています!」
ファンにとってはたまらなくうれしい、女優ひし美ゆり子さんの第一声。

▲3年前に続き、2度目の「灘大学」出演となったひし美さん

昭和40年代、男子の心を鷲づかみにした特撮テレビ番組「ウルトラセブン」。ウルトラ警備隊の中の紅一点、アンヌ隊員が初恋の女性だったという男性陣も多いようです。そのアンヌ隊員役を演じたひし美さんが4月11日、神戸市灘区のBBプラザホールで市民講座「灘大学」のトークショーを行いました。アマギ隊員役の古谷敏さんも登場するとあって、会場にはウルトラファン約100人が集結。自前のウルトラ警備隊の衣装や小道具を身に着け参加する人も。ウルトラファンの熱さが伝わってきました。

真っ白いスーツにサングラス姿で颯爽と登場した古谷敏さん。
「アマギ隊員、元気に戻ってきました!」
というセリフには会場のファンから拍手が。

「灘大学」事務局の慈憲一(うつみ けんいち)さんが3年前にひし美さんをゲストに迎えた「神戸ロケ地巡礼ツアー」の様子をスライドを使って説明。ファンの間で唯一ロケ場所が分からなかったワンシーンについて、古谷さんに長年の謎をぶつける場面もありました。



神戸ロケ秘話の数々
神戸ロケの夜には、古谷さんが共演者と「神戸の夜の街をパトロール」した話を告白。宿泊先のホテルに門限があったため、ホテルに入れなくなったアクシデントも披露しました。“夜のパトロール”がピンと来ず、きょとんとするひし美さん。かわいかった!

観客の小学生から、大変だったロケは? と尋ねられたひし美さん。17話の日立のトンネルの中に入ったロケを挙げられました。
「(それに比べて)神戸ロケは楽しかった。三宮のキャバレーにも行ったなあ」
と当時を懐かしみながら語ると、
「子どもの質問だよ」
と古谷さんがたしなめるシーンも。

天真爛漫なひし美さんの姿に、会場のファンはますます魅せられていました。


“ふたりのアンヌ”が共演
ここで突如、幻のアンヌ隊員の話題に。司会女性の
「幻のアンヌ隊員、豊浦美子さんです!」
の声とともに会場に登場したのは、昭和40年代に東宝女優として活躍した豊浦美子さん。思わぬサプライズゲストの登場に会場からはどよめきが起こりました。

アンヌ役は当初、豊浦さんが演じる予定で衣装や台本も準備されていました。しかし、豊浦さんに映画「クレージーの怪盗ジバコ」ヒロイン役が決まり、ひし美さんが急きょアンヌ役として出演することに。ファンの間ではいつしか豊浦さんは「幻のアンヌ隊員」と呼ばれるようになりました。

女優仲間だったひし美さんと豊浦さんが共演したのは1967年の飲料メーカーのCMが最後。豊浦さんと古谷さんもウルトラセブンの出演者顔合わせに同席して以来。3人が再会するのは実に48年ぶりでした。

▲「今の私があるのは豊浦さんのお陰です」と花束を贈るひし美さん

「今日の観客のみなさんは歴史の証人!」
古谷さんの言う通り、歴史的な共演となりました。

「アンヌは永遠の憧れの的。ひし美さんは幸せだな」と豊浦さんが伝えると、
「(豊浦さんは)私の運命を変えてくれた人」とひし美さん。
お互いを思いやるお二人の姿。48年の歳月が一瞬で埋まったような、本当に美しいワンシーンでした。

▲ひし美さんとは「性格が似ている」と語る豊浦さん


豊浦さんが語るウルトラセブンの魅力
幻のアンヌ役となったウルトラセブンの台本をいまだに大切に保管するという豊浦さん。アンヌ隊員のセリフの部分に書き込みも残っているそうです。当時はぎりぎりまで出演するつもりで練習していたのだとか。

出演者顔合わせの時に流されたウルトラセブンの主題歌はいまだに記憶に残っているようで、聴いた瞬間「素敵なメロディだな」と思われたそうです。セブンの楽曲の良さは豊浦さんも瞬時に感じ取っていたのですね。

のちにウルトラセブンが大ヒット、
「セブンに出ていたら私の名前は永久に残ったな。出ていたら良かったな」
と打ち明けました。ひし美さんにも「こんな良い番組に出られていいね」と、ちゃめっ気たっぷりに微笑まれました。

48年ぶりとは思えないくらい息がぴったりの、ひし美さんと豊浦さん。同じ役に選ばれた理由が少しわかった気がしました。


どこまでもダンディーな古谷さん
トークショーの中盤、古谷さんの粋な計らいで客席にいた8歳少年が出演者の元へ呼ばれました。
50代のお父さんの影響でウルトラマンを見始めたという少年。一番好きなキャラクターはアンヌ隊員だそうです。順番に3人と握手。きっとお父さんもうらやむ貴重な体験になったことでしょうね。

▲8歳の「アンヌ隊員ファン」と触れ合うひし美さん

ファン思いの古谷さんが、ひとりの少年の夢を叶えた瞬間に立ち会えた気がしました。

親子2代や家族で参加したファン、女性客の姿もありました。ウルトラセブンのファン層の厚さをあらためて感じました。


ひし美さんが好きな星人は…
数々の星人が登場したウルトラシリーズ。ひし美さんが好きな星人は誰だと思いますか?
答えは…「ペガッサ星人」!
ファンの間からはオーッという驚きと納得の声が。

「老後を一緒に暮らしたい。ペガッサ星人だけは、まだどこかで生きているんじゃないかな」
と語るひし美さん。ひし美さんにカワイイと言われ、愛されるペガッサ星人。ちょっとうらやましいですね。


50周年は神戸で?
2年後はウルトラセブン50周年。
「50周年に神戸に来てトークショーをやりたい」と古谷さんからの思いがけない一言に、会場からは歓声があがりました。

トークショーの前、古谷さんは
「ウルトラのファンは心が温かい。セブンに憧れて職業を決めた子もいる。そのような影響力のある現場にいられてよかった」
としみじみと語っていました。ウルトラファンの人たちにとって最高の言葉ですね。
ウルトラシリーズが出演者からもファンからも愛されていることをあらためて感じました。

2年後の“ウルトラセブン50周年in神戸”、実現してほしいですね。



(金井 かおる)

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